アメリカの公立学校には、学習の遅れが目立つ生徒や特別支援教育を受ける生徒を対象としたサマースクールがあります。

poem
息子自作の詩「僕」(3年生の学年末)

いわゆる補習授業のようなもので、学習の遅れを取り戻すことが目的だったり、進級の条件としての受講だったり、高校生になると、落第した科目の再受講という位置づけになったりと、サマースクールの位置づけや目的はいくつかあるようです。(アメリカは小学生でも普通に『留年』があります。)

息子の通う学区では、小学生と中学生向けのサマースクールは全て公的資金(恐らく連邦政府の助成金だと思われます)で賄われていて、無料です。ただし、誰でも参加できるわけではなく、先にも述べた通り、学習の遅れが目立つ子、特別支援教育を受けている子などが対象で、バイリンガルの子達もその対象に入っているようです。(周りの日英バイリンガルの子達も数人が行っている様子。)毎年、学年末に学区から「あなたのお子様はサマースクールの対象です。申し込みはこちらから。」という案内が届き、申し込むかどうかは親の任意です。

息子はキンダーに入学した年から毎年、この対象としての通知は受けていたし、担任の先生からも勧められていたのですが、キンダーの年(2018年)と一年生の年(2019年)は、日本の小学校へ体験入学をすることにしたので参加は見送り、去年(2020年)と今年(2021年)参加しています。

その年の予算や教えられる先生の人数などで、ホストとなる学校数も限られます。息子の場合は、息子の通常通う小学校ではないところの校舎でこの夏は授業を受けています。新しい場所、新しい先生、新しい夏だけのクラスメートということですね。

去年はもちろんオンラインでの参加でしたが、今年は対面授業がサマースクールでも再開しました。スケジュールはこんな感じ:

【開校期間】6週間
【開校日】月曜日~木曜日
【授業時間】8時10分~11時50分
【授業内容】既習内容の復習:Reading、Math、Social Emotional Learning

たった3時間40分の授業時間なのだけど、この間に、朝ご飯&給食&休み時間も入っています。なので、実質勉強している時間は恐らく3時間弱で、しかも、自習時間もあるようで、先生の指導を直接受けられるのは賞味2時間くらいなのではないかなって感じの様相ですね。こんな短時間に一体、何を勉強して身に着けられるのか、というのは甚だ疑問ではあります(汗)去年はオンライン授業で、私や夫の目の前で授業を受けていたので、どんなことをやっているか、息子が何ができて何に躓いているかとかはよく分かったのだけど、今年は授業後のレポートや担任からの報告がほとんどなく、ハッキリ言って、よく分からん!!笑

このスケジュールや内容は学区によっても違うようです。デンバー学区でサマースクールに行っている私の友だちの子のスケジュールは、8時~16時だと言っていました。

サマースクールに申し込むにあたって、もちろん息子の了解を得たわけなのだけど、息子はもちろん、拒否ですよね。泣いて拒否をしてきましたよ。夏休みまで学校に行くなんて絶対に嫌だ!と。当たり前ですよね。

でも、12週間もの長い長いアメリカの小学校の夏休みです。何もせずに家に居続けることはできないし、何かしらの学習はしてもらいたい、そもそも、私も仕事があるので、息子に提示したオプションはこちらです。

1.サマースクールに午前だけ通って勉強して、午後は自由遊びの時間
2.YMCAのサマーキャンプ(学童)に終日通って、夕方、お母さんと勉強

息子にとっては「終日」というのがかなりネックで、しかも、学童が大嫌い!!即刻「サマースクールに行くよ」という返事でした(笑)母の作戦勝ち?!

結局、新しい学校、先生、クラスメートともすぐに慣れて、毎日楽しく通っています!

先にも書いたけど、正直、このサマースクールでどれだけの学習を息子が身に着けられているかは分からず、むしろ、そんなに効果はないのではないかとも感じているんですね。でも、ある意味「託児」だと思えば、週に四回の午前中、スクールバスも出て、朝ご飯と給食がついた(ほんのちょっとの汗)学習サポートプログラムを無料で受けられる、と考えられたら、こんな有難い話はないのです!

サマースクールに行っていない子どもは何をしているかと言えば、
  1. 家で親が四六時中一緒にいる(12歳未満の留守番は違法です)
  2. ベビーシッターやナニーを雇ってみてもらう
  3. 民間や市、YMCAなどがやっているサマーキャンプに有料で参加させる
かのオプションになります。共働き家庭で1.は絶対に無理だし、2.も3.も本当に高いんですよ。高校生や大学生のベビーシッターに安心して長時間、毎日預けるのも心配だし、時給だって最低でも12~15ドルくらいは払うことになるし、サマーキャンプもとにかく高い!9~12時の3時間のプログラムでも週に200~300ドル、終日のプログラムになったら、400~500ドルかかるのなんてザラ、それが毎週となれば、かなりの出費です。

ついでに、私が自分で提示した通り、今夏は「お母さん学習塾」は休業中です(笑)週に数回、日本語の勉強を細々と続けているだけなんです。これは私の精神状態にもかなりよく、私が怒る(怒鳴る)頻度はこの夏、激減しているので、サマーキャンプの経費削減と私と息子の良好関係構築に、サマースクールは一石二鳥ということにしておきます!笑

study outside
天気が心地いい日は外で一緒にお勉強(&仕事)!

今、4週間のサマースクールを終えたところ。あと2週間、頑張れ~!!

一番上に載せた写真は、息子が3年生の学年度末にライティングの授業で書いてきた詩で、タイトルは"I am (僕)"です。ライティングは息子の苦手教科の一つで、そして、この一年で一番力を伸ばした教科でした。その集大成がこれ(と母の日の手紙)だったのだけど、この詩を読んで、息子の今の気持ちがそのまま反映された文章であること、その気持ちはとてもポジティブで、そんな気持ちを文章として、しかも詩として表現できていること、それができるスキルを身に着けたこと、それらがただただ嬉しくて感激したのでした!

僕は親切で幸せ
犬はどうやって鳴くの?
猫がゴロゴロ言ってるのが聞こえる
僕は親切で幸せ

僕は君の上を飛びたいな
僕は幸せを感じる
空に触るよ
でも、パパが死ぬのは心配
高いところから落ちてしまったら僕は泣く
僕は親切で幸せ

僕は歴史について書かれた本を理解できるよ
僕はいつもポジティブなことを言う
僕は空を飛ぶことを夢見てる
大きな箱を作りたい
(来年)いい先生にあたりますように
僕は親切で幸せ

いろいろな感情と感覚が見事に合わさった、感性豊かな素晴らしい詩だなあと思いました(←親ばか!!笑)時間の制限が多少は緩やかなこの夏の間は、息子のこういう感性を更に豊かにできる体験をさせてあげるチャンスだとも思います。長い夏休みもあと一ヵ月となりました。私もできるだけ時間を作って、息子にそのチャンスを与える手伝いをしたいなって思っています!