アメリカの小学校シリーズ、今日は先生の職種ついて書いてみたいと思います。

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息子の最近の絵(ちょっと進化?!)

アメリカの小学校も担任制で、担任をLead Teacherと呼ぶのが一般的かと思います。他には、補助教員をPara EducatorとかPara Teacherと呼んで、担任の先生のアシスタントとして働いたり、正規教員が有休や病休の際に代講/代行として教室に入って働いたりしているようです。

小学校の担任業務の中で、日本の教職との大きな違いは、音楽・体育・美術などの専門科目(Specialsと呼ばれている)は教えない、ということかと思います。

息子の小学校も、毎年担任の先生は変わりますが、この4年間、これらの専門科目はずっと同じ先生に教えてもらっているんですよね。毎年、担任の先生同士での生徒引継ぎは一応されているようですが、こうして6年間同じ先生に専門科目を教えてもらえるというのは、成長もいっしょに見守ってもらっているみたいで、親としては嬉しいですね。

そして、先生にとっても、この専門科目の時間は自分だけの時間をとることができることになって、休憩したり、準備時間としても使えるので、日本の小学校の先生よりずっと時間に余裕があるのかなと感じますね。もちろん、部活動なんてものもありませんしね。

息子の小学校の専門教科には、他にもこんなのがあるようです。
  • ELD: English Language Development と言って、昔はESLと呼ばれていた非英語話者への英語の特別クラス
  • SEL: Social Emotional Learning と言って、生徒の精神面の健康や社会性発達のための特別カリキュラム
  • LLI:Leveled Literacy Intervention と言って、リーディング専門の特別カリキュラム
普通級の生徒が一緒に受ける授業は、担任の先生の国語(英語)、算数、理科、社会で、それ以外は専門教科の先生が教えていて、コロナ禍前までは、音楽・体育・美術・SELが日替わりであったのだけど、コロナ禍の今年度は週替わりとなっています。

加えて息子は2年生までは週に4回、一回45分のELDの取り出し授業(普通級の生徒が通常授業を受けている間に別室で行う授業)を受けていました。それが、今年度はこのELDの先生が4年生の先生が足りない事態に陥ったことで急遽、普通級の先生になってしまった関係で、代わりにLLIの先生の特別授業にあてがわれることになりました。ELDもLLIも先生一人につき生徒3-4人程度の小グループ制なので、息子にはすごく合っていますね。

他には管理職の校長や教頭、事務員はもちろん、保健室の先生やスクールカウンセラー、特別支援級の先生も常駐しています。(学校の予算によっては、常駐していない、できないところもあるようです。)

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苦手なぬりえもリハビリの一環でがんばっています!

もう一つ日本の公立学校のシステムと大きく違うことに、アメリカの先生方の勤務期間の違いがあります。アメリカの学校年度は私が住んでいる町の学区は、8月中旬から5月下旬となっていて、先生方の勤務期間は8月~5月いっぱいの10ヵ月になっているんです。(管理職や事務員なんかは12か月のようですが。)

夏休みの先生の過ごし方は本当に自由で、それぞれ!まるまる働かないで休暇に充てる人もいれば、サマースクールを教えて別途給料をもらう先生がいたり、教員免許更新のために必要な大学院の授業を受講したり、研修を受けたり、レストランのウェイターやウェイトレスなどの副業でお金を稼いだりまで、本当に様々なようですね(笑)

先生の働き方でもう一つ特筆すべきは、正規教員をパートタイムでやっている先生も息子の小学校にはいます!息子の2年生の時の先生は30代後半で、息子さんが4歳とか言ってたかな。その年フルタイムに戻ったばかりで、その前、数年はハーフタイムで担任業務をこなされていました。どうやって?もう一人の担任の先生と二人担任制でやっていたということ。午前中は一人の先生が、午後に、もう一人の先生が教える、ということですね。ただ、チームティーチングになるので、先生同士の相性がよくなければ絶対にできない働き方だろうなと想像します(汗)

と、こんな感じで、自分が日本で送った小学校生活とはちょっと異なる雰囲気が垣間見えたかなあと思います!

次回は、アメリカの小学校、給食事情について書いてみたいなって思います!