この週末、息子が入院していました。
個室にて
原因はインフルエンザB感染からの重症化で、ウイルス侵入による下肢の筋肉炎症ということでした。2日間の入院と治療のお陰で、退院から丸二日の現時点ではほぼ回復できています。
以下、覚書。
1日目(水曜日):朝方咳込みで、朝起きたら発熱、夕方39.3℃まで上昇、解熱剤でコントロール
2日目(木曜日):咳と発熱が続く、解熱剤が切れると38℃後半、罹りつけ医の電話相談に電話するも、折り返しに2時間かかると言われて、実際に電話がかかってきたのは5時間後。今は新型ウイルスのせいで、クリニックは12歳未満は基本出入り禁止とのこと、本当はその日の夜のうちにテレビ電話を使って医者に遠隔診断をしてもらう予定だったんだけど、その遠隔診療してもらうためのアカウントが息子の分はないということで、できない、もう5時過ぎてサポートできないから明日連絡して、と言われる。またもアメリカの医療制度に翻弄される。
3日目(金曜日):前日と同じ状態で、すぐにクリニックのテックサポートに連絡して、オンラインで息子のアカウントを作るも、出来上がるまでに48時間かかると言われる(怒)その間に、担当医のナースから電話がかかってきて、「どうして昨日の遠隔診療、キャンセルしたんですか?」って。いやいや、キャンセルしていないしこっちは!(怒)事情を説明して、風邪だったら週末中にはよくなると思うから、治らなかったら月曜日に診察できるようにしましょう、と言われて会話を終える。
4日目(土曜日):相変わらず熱と咳はあるのに加えて、朝から腰と脚の痛みを訴えるので、痛み止めを飲ませて様子を見る。薬が切れてまた痛がり始めたので、夕方、別の痛み止めを飲ませるも、全然効かないことが判明。トイレに行きたいと言うので、抱っこをすると、猛烈な痛みで叫ぶ。歩行不能どころか、自分で立ち上がることも、起き上がることもできない。激痛に泣き叫ぶ。「お母さん、痛いよ。足が痛いよ。僕元気になりたいよ。」悲痛な叫び。これは尋常な痛みではないとようやく気付き、罹りつけ医に再度電話すると、すぐに救急病院に連れて行くようにという指示。しかも、「敗血症性」の可能性もあるとのこと。一刻を争う事態なのかもしれないと、頭が真っ白になって夫の運転で車を走らせた。(夫がもし出張とかで居なかったら私は一体どうなっていただろうか?)
自宅から車で30分ほどかかる子ども病院の時間外診療所に駆け込んで、事情を説明したらすぐに診てくれて、実際に医者に触診してもらったら、多分「敗血症性」ではなく、「ウイルス性」を疑うということで、すぐにインフルエンザ検査と血液検査を実施、インフルエンザBの陽性反応が出たので、「ウイルス性筋炎」の診断、即入院となったのでした。その時点で、既に日付は変わっていて、点滴を受け始めて痛みが和らいだのか、息子もようやくウトウト寝始めてくれました。
ちなみにこの診療所は、前回の肺炎事件の時に、追い返された場所!!(怒)
ウイルスの侵入で自己免疫異常による下肢筋肉へダメージを与える病気のようです。インフルエンザ、特にB型に感染した学童期の子供(特に男児に多い)に、回復期に起こる病気だとか。予後は良好なケースがほとんどだけど、更に重症化すると、腎機能障害や、最悪、心筋にダメージが及ぶと心筋梗塞を引き起こして命にかかわるということで、治療と経過観察の入院でした。
予後は良好と聞いていたので、一晩での退院を切に願ったものの、その日のうちに歩けるようにはならず、血液検査の数値も悪いまま。結局二日間私は泊まりこみで息子の看病をしました。(夫には犬の世話のために夜に帰宅してもらって、翌朝必要なものを届けてもらう役目をお願いしました。)
月曜日、私も夫も大学の遠隔授業初日ということで、休講にはできない、もう本当に本当に困ってしまったのだけど、私は息子に付き添いながら、前日夫に持ってきてもらった自分のラップトップと、病院のWiFiを使って病室から大学生に遠隔授業を実施するという強硬手段に打って出ました!!(笑)見事、無事に授業をやってのけましたよ、しかも3コマ!!
その日の朝には、息子はベッドに腰をかけて座れるまで回復していたし、トイレにも支えがあれば歩いていけたし、回復の兆候が見えたので気持ち的な余裕もあったし。
というわけで、
6日目(月曜日):自力歩行が可能になって退院、発熱なし
7日目(火曜日):咳はまだ多少残るも発熱なし、小走りできるまで回復
8日目(水曜日←今ここ):咳はまだ多少残るも発熱無し、全力で走れるまで回復
入院期間中に私がありついた唯一のご飯
先週は、ここコロラド州でも新型ウイルスの影響が一気に拡大して、ちょうど息子がダウンした日は、私は大学生に中間の口頭試験を与える日で、仕事を休むことができず、しかも、その試験中に、翌週から大学の対面授業の中止、遠隔授業への切り替えが決まった日でもありました。そして、その翌日の木曜日には、そのさらに翌日(金曜日)から、小中高の休校決定もされたので、私が運営にかかわっている週末の日本語学校の休校措置の決定や、それに関連する対応を、自分の本業の遠隔授業への移行準備をしながらしなければいけない、てんてこ舞いな上での息子の看病でした。三重苦ってやつ(涙)
公私共に、本当に大変な一週間でした・・・
(続く)
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