肺炎診断から抗生物質を飲み終えて1週間強が過ぎ去りました。咳もすっかりおさまって、食欲も戻り、全快となりました!良かった良かった!

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病気中は秋真っ盛り!

ここで今回の一連の経験を通して感じたこと、考えたことを記録しておきます。

【アメリカの医療システム】

今回はまさに翻弄させられました(涙)まず、Urgent Care というのを初めて利用したので、自分の保険でどこのクリニックが使えるのか分からず、39℃の高熱が出ている息子をあちこち連れまわすことになってしまったのは反省です。

アメリカで一般的に使えるクリニックや病院のシステムは、Primary Care(PC:罹りつけ医院)、Urgent Care(UC:時間外/予約外診療)、Emergency Room(ER:救急外来)があるのですが、私の持っている保険の場合、利用料金(Co-Pay)がPCとUCは一回30ドル、ERはなんと250ドルなんですね。なので、極力ERは避けなければいけません(汗)

結局、今回は2つのUCをたらい回しにされて、それでも診断がつかず、最終的には予約でいっぱいだったPCに無理やり受け入れてもらって、やっと精密検査のレントゲンを撮ってもらい肺炎の診断がついて投薬治療と相成りました。PCには毎日私や夫が電話で話していて、先方もきちんと電子カルテ上で情報を共有してくれていたので、どのナースと話しても話はすぐに通じたし、実際の診療時も、息子を生まれた時から診てくれている医者が診てくれたので私もすっごく話しやすかったんですね。この先生ならなんとかしてくれるはず!と半絶望的だった私も一縷の望み(←大げさ!?)を持つことができました。

今回の息子の肺炎事件は、アメリカ医療のいやなとこといいとこの両方を体験できたのだなあと今となっては思います!

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ダウン中、今シーズンの初雪も降りました!

【処方薬】
今回処方されたのは抗生物質のアジスロマイシンというお薬でした。調べてみたところ、マイコプラズマ肺炎に一般的に処方されるお薬のようです。息子は血液検査や菌の培養検査はしていなかったので、結局肺炎はどんな菌に侵されていたのかは分からないのだけど、この薬が一発で効いてくれたし、マイコプラズマだったのかなあというのが私と夫の見解です。実は、先週は私、今週初めは夫もちょっと体調不良で、症状は身体の筋肉痛と寒気・・・息子の元々かかっていたウイルスに感染したのかもね、と話していました。でも、私も夫も悪化することなく、すぐに回復できたので良かったです!

【母の勘】
高熱すぎるけどインフルエンザではないと判明した症状2日目にして、咳の種類もいつもと全然違うことに気が付いたし、いつもの風邪ではないと8割方確信していました。でも、UCでは「ただの風邪だろうから待つように」と言われ。そうなのかな?と半信半疑。医者がそう言うなら、と強く出れなかった私。今思えば、きちんと自分の勘を信じて、もっと強く医者に症状を伝えられることもできたのではないかと後悔もありますね。アメリカ生活も長くなって、学校だろうが病院だろうが、言いたいことはちゃんと英語で伝えられる自信はあったのだけど、今回はまだまだだったかなと、これもまた反省。一方で、夫は忙しすぎて病院には付き添ってもらっていません。私が母親としてできることをきちんとやった!という満足感は、あります(笑)

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病気中の息子には愛犬がいつも寄り添っていました。

【息子の成長】
体調不良の度に起こる夜泣き、なんと、今回は一度もありませんでした!朝方の咳込みで息子も私も寝られなかったというのはあるけれど、いつもの「苦しくて泣いて起きる」ということは寝込んでいた10日間一度もありませんでした!これも成長なのでしょうね。

先天性の腎疾患を持っていて生まれる前から心配はさせられていました。若干の未熟児で生まれ、乳児~1歳台は高熱に下痢も頻繁で、2歳~5歳は風邪の度にクループを発症、そう言えば骨折もありましたね。食も細い子だから、病み上がりから全快までも時間のかかる子です。最近ようやくあまり風邪をひかなくなってきたかなと思った矢先の肺炎だったので、かなり私も参ったのだけど、それでも、彼なりに成長はしているんだなあと思ったのも事実です。

【息子の反抗とまた成長】
病気中、どんなに高熱や咳で辛くても弱音を一切吐かなかった息子。しかも、急激に高熱が上がる時にブルブルとかなり震えだして私がすごく心配したのだけど、そんな母に「お母さん、大丈夫だよ。寒いだけだから。」って言ってくれる気づかいまで見せた息子。本当に感心したのだけど、大泣きで反抗したのは2回ありました。一度は抗生剤を初めて飲んだ日、苦くて飲めないと言い張った時、もう一度は1週間の欠席後初めての登校日、学校に行きたくないと泣き叫びました(笑)

肺炎と診断されたからには薬を飲めばちゃんと治るっていう確信があったから安心したのも束の間・・・薬飲むのになんでこんなに抵抗するんじゃーと憤る私と夫!30分は軽くねばったかな。最後は夫の堪忍袋の緒が切れて、夫が息子の口に無理やり薬を押し込んで飲ませました!息子号泣!「薬を飲みたくない!元気になんかならなくていい!」って叫ぶ息子に対して夫が発した言葉・・・

「お前が病気の間、お母さんは3回も病院に連れて行ってくれた!お父さんもお母さんもお前を看病するためにお仕事もいっぱい休んでいろんな人に迷惑をかけた。薬を飲んで一日も早く元気になることがお前の今するべきことで、そんな悪たれ口は絶対に許さない!」

と激しく息子を叱ったのでした。息子は涙をポロポロこぼしてただただ泣いていました。その翌日、「あ~また暴れるんだろうな」って覚悟していた私だったのですが、薬を目の前に、なんと息子は、「よし!」と言って、文句ひとつ言わずあっという間に薬を飲み干したのでした!!処方された5日間、しっかりと飲み切りました!

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元気になって、仲がより一層深まったかな?笑

子どもは病気を乗り越えるたびに強くなっていくんだね。私も母としての経験値がまた一つアップできたかな。健康に感謝です!