秋休みに入る前の週、息子、一学期の通知表をもらって帰ってきました。

sun set
最近、夕焼けや朝焼けがとってもきれい!

息子の通う学区では、キンダー生(幼稚園の年長)には、今年度から新しい評価方法を取り入れたというアナウンスがあり、前がどんなだったか分からないのですが、息子がもらってきた通知表は二種類のものがありました。

1.幼児発達の面から見た到達度の評価表
2.音楽・図画工作・体育(non-core subjects)の評価表

1.は子どもの成長における側面を「Social-Emotional:情緒的・社会性の発達」「Physical:身体的発達」「Language:言語発達」「Cognitive:知的発達」「Literacy:読み書き」「Mathematics:算数の概念」の6つのカテゴリーに分け、更に、いくつかの細かい項目があって、それぞれ、今何ができるか、それは一体この年齢の子どもができるべきことのどの位置にいるのか、そして、次の段階に進めばどんなことができるようになるのかという、それはそれはこと細かい評価が記載されていました。

例えば、息子は運動が得意なのだけど、「Physical:身体的発達」の

Demonstrate traveling skill:

という項目では、He is currently beginning to coordinate increasingly complex movements in play and games.(遊びやゲームを通して、複雑な身体動作ができるようになってきている) というのが今の評価で、これは、M=Meeting Expectations(この年齢でできることを達成している)というものでした。

cart wheel
側転の練習中

一方で、同じ「Physical:身体的発達」の評価であっても、巧緻性もここに含まれていて、

Uses fingers and hands:

という項目もあり、息子は巧緻性の発達が遅いと私は見ているのですが案の定、Currently he uses refined wrist and fingers movements. という観察結果となっていました。手首と指を使うことはできるということだけど、指の動きの精巧性はまだまだなのでしょう。これは、P=Progressing Toward Expectations(到達に向けて発達途上)という評価でした。訓練を続けていけば、次に出来るようになることとして、He will begin to use small, precise finger and hand movement.(より細かい正確な指と手の動きが出来はじめる) となっていました。

そう、これは、普段の学校生活の中で、先生の観察によるその子(個)ができること、できていないことの評価、つまり、「絶対評価」であることが分かりました。今、日本の学校ではどういう評価方法が行われているか分からないのですが、私がもらった通知表はあくまでも「相対評価」だったと思います。5段階評価の3は平均とかね。

6つのカテゴリーで全部で31項目の評価観点のある評価表でした!いや~自分も教師なので、これだけの評価を全生徒分する先生も大変だろうなあと職業柄、先生の視点になってしまったのが正直なところなのだけど、親としては、息子の今の様子がよく分かって本当に有り難い限りです。そして、「人と比べない」「個を尊重する」アメリカらしい考え方に基づいた学校教育の評価方法だなあと改めて感じているところです。

(数字が命の?)科学者の夫にしてみると、「こんな評価だと、クラス平均のどこに位置しているのか分からないじゃないか!」と少々ご立腹なのですが(笑)

長くなったので、続きはまた後日・・・